シマノ×ジャッカルの2018年新新製品 18ポイズンアドレナ。
旧アドレナからのフルモデルチェンジということで、気になっている人も多いようです。
気になる理由の一つがフルカーボンモノコックというグリップエンドから下は全てカーボンという超高感度設計。
ただ、全部カーボンじゃ滑るんじゃ?強度も心配。。。
など新しいからこそ、「そこまで必要?投げ売りされるであろう旧モデルを買った方がお得では?」という疑問がわきます。
今回、アドレナのなかでも2ピースモデル、166ML-2を購入し実際に何匹もバスを掛けてきたので、そこらへんも含めてインプレをしようと思います。
この記事の目次
18アドレナ 166ML-2 のスペック
全長(m) | 1.98 | 継数 (本) | 2 |
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仕舞 (cm) | 101.5 | 自重 (g) | 97 |
適合ルアーウェイト(g) | 5~15 | 適合ライン | 7~14 |
グリップ長(mm) | 220 | テーパー | RF |
カーボン含有率(%) | 99.2 | 本体価格(円) | 36,000 |
インプレ
実際にフィールドでキャストして、30匹ほどバスを掛けてのインプレです。
タックルバランスにより、感覚は変わるものなので、使用しているタックル(リールとライン)を参考に載せておきます。
シマノ 18アルデバランMGL 30HG
サンヨーナイロン GTRウルトラ 14lb
フルカーボンモノコックブリップの使用感
なんといっても気になるフルカーボンモノコック。
まず、握った感じは、「しっとり」というなんとも不思議なグリップ感。
EVAともコルクとも違う、今までのグリップにはない感じ。
持ちにくいとかしっくりこないということはなく、すぐになじめると思います。
ただし、滑るかどうかは注意が必要です!
ちょっと手が濡れている程度では気になりませんが、
・日焼け止め塗りたて
・手汗が多い人
は、滑ると感じる可能性があります。
僕は、ジェルタイプの日焼け止めを使ってますが、乾くのに多少時間掛かるので、すぐに持つと滑る感覚があります。
同様の理由で手汗が多い人は、滑るかもしれません。
なので、全く滑らないかというとウソになります。
同条件であればコルクグリップでも起きる現象ですが、フルカーボンモノコックグリップの方が、より滑るような感覚がです。
ただ、個人的には、日焼け止め塗りたて時以外は、全く気にならないので、見た目含めて気に入っています。
※個人差もあると思うので、参考程度に。
感度
フルカーボンモノコックグリップの最大の恩恵は感度だと思います。
では、その感度はいかほどなのか?
公式HPでは、振動伝達率が旧モデルのアドレナと比較して28%もUP!とありますが、それを人間がどこまで感じ取れるかが重要です。
っで、実際はというと、「感度がすごくいいロッド」です。
曖昧な表現になりますが、感度は良く、バイトのした時、ボトムコンタクトした時など必要な情報を十分伝えてくれます。
ただ、驚くほどの感度があるか?と言われると疑問です。
旧モデルと比べたりすると違うのかもしれませんが、単体で見たときは、必要十分+α の感度 という印象。
自重
自重97gと非常に軽量です。
18アルデバランMGL(135g)と相性がすごく良く、リールとセットで、232g!
18アンタレスDC MDの自重が、235gなので、アンタレスDCMD単体よりも軽いです。
軽さが全てではなく、タックルセッティングが重要ですが、66以下の最近ではショートロッドと呼ばれる長さだと振り抜けが良くなるので、軽いに越したことはありません。
逆にロッドが長くなるとある程度手元に重さがあった方が、ロッドを曲げる間隔が掴めるので、キャストしやすかったりします。
スパイラルXコアの恩恵
見た目のかっこよさ、わかりやすさから、フルカーボンモノコックに目がいきがちですが、18アドレナが優れているのは、ブランクスの方です。
18ワールドシャウラにも採用されている、スパイラルXコアというブランクス構造を使っています。
※ワールドシャウラは、さらにハイパワーXで補強しています。
このスパイラルXコアですが、今話題の東レのナノアロイテクノロジーを使用しているんです。
ナノアロイテクノロジーの詳細については、ググって頂くとして、その特徴は、「軽くて、強くて、曲がるロッド」になるということです。
今までのロッドの多くが、強いと硬くて、重たい。
軽くすると、それなりに曲がるけど折れやすい。
というどうしても、あっちを立てるとこっちが立たずという状態だったのですが、これを解消したのが、ナノアロイテクノロジーです。
実際に18アドレナ166ML-2を店頭で取ってもらうとわかると思いますが、「MAX1/2oz表記の割に硬いというか張りが強くない?」という感想。
ただ、ルアーを付けてキャストするとこのロッドは化けます。
しっかりと曲がり、ロッドにルアーの重みが乗った後、曲がるのに高反発なブランクス、しかも捻じれもほとんどないので、そこから弾かれるようにルアーが低弾道で勢いよく勝手に飛んで行きます。
結果、飛距離とキャスト精度が上がり、飛ばそうと力む必要もなく、疲れも溜まりません。
ロッド単体で軽く曲げてみるとファーストテーパーですが、魚を掛けると負荷に追随して、ベリーもしっかり曲がり、レギュラーテーパーのようになります。
読んで頂いているとわかるようにこのロッド、相当気に入りました。
そして、気に入った理由は、フルカーボンモノコックではなく、このスパイラルXコアのブランクスです。
強度(剛性感)
上述の通り、必要な時に必要なだけ曲がってくれるロッドですが、パワー不足は一切感じません。
むしろ表記は、MAX1/2oz(15g)となっていますが、5/8ozでも問題ない気はします。
硬いのではなく、それくらい安心感があるんです。
強度という面では、軽いのにGルーミスやロードランナーのような、全然折れる気がしないロッドと同じ感覚になるくらい、安心できます。
MLですが、普通に使って折れるイメージは全くわかないですね。
デザイン
当然このみはあると思いますが、個人的には大好きです。
ほとんど真っ黒なので、どんなリールでも違和感はないですし、所有欲も満たされます。
こんな人におすすめ
・オカッパリメインで、ロッドは1本にしたい
・1本だけど、巻物、打ちモノ、ちょっとしたベイトフィネスまでカバーしたい
・通っているフィールドがライトカバーメイン
・1本でも飛距離、感度を妥協したくない
・メインで使うルアーは、5 ~ 15g
・キャストできるスペースが限られるので、取り回しも大事
総合評価
コスパ |
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感度 |
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軽さ(自重) |
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強度(剛性感) |
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デザイン |
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備考 | カーボンモノコックの塗装が使い込んでくうちにどうなるか? 若干滑る場合があるという事は多少の懸念はありますが、2ピースモデルでこの性能、価格、デザインは大満足できます。 オカッパリの一本に最適なおすすめできるロッドです。 |