※2020年1月16日 2020年度版に更新
ここ数年で一気にメジャーな釣りスタイルとなった、ベイトフィネス。
ベイトリールのキャスティング精度と太めのライン(8lb前後)で、スモラバや小型ルアーを使用するスタイルです。
今まで、スピニングタックルじゃないと難しかった軽量ルアーを技術の進化でシビアなセッティングやキャスト技術なしにベイトでキャストできるのは、大きなメリットです。
最近は、各メーカーが、「ベイトフィネスにも使えるリール」を多数出していますが、個人的には、「ベイトフィネス専用リール」をおススメします。
ベイトフィネスもできるリールは、ロッドとのセッティングにもよりますが、5gぐらいまでは、普通程度のキャスト技術があれば誰でも快適にキャストできます。
ですが、「1g前後のスモラバ + トレーラーワーム」の3.5g前後になってくるとそれなり技術が必要になってきます。
専用リールは、この3.5gくらいの重量の投げやすさが全然違うのです。
とはいえ、「じゃあ専用リールって何なの?いくらなの?」というこれからベイトフィネスをはじめてみようと思う方向けに2019年版 最新のおススメベイトフィネスリールを載せてみました。
この記事の目次
1万円台
今までこの価格帯で、大手メーカーのベイトフィネス専用設計リールはありませんでした。
しかし、アブが驚きの高コスパリール、ロキサーニシリーズをリリースしたことによって様子が変わってきました。
ロキサーニ BF8
出典「アブガルシアHP」
実売価格、13,000円前後
アブのロキサーニは、良い意味で価格に見合わないスペックを持ち合わせています。
カーボンハンドルや超々ジュラルミンスプールが標準装備でこの価格。
他にも上位機種に搭載されている機能が多数。
もちろん、高級な上位機種と比べると物足りないですが、今までなかった1万円台のベイトフィネス入門リールとしては、優秀です。
アブガルシア (Abu García) ベイトリール ロキサーニ (ROXANI) BF8-L 左巻き 【加木屋守プロ愛用】
2万円台
安心しておススメできるのは、この価格帯からになってしまいます。
汎用性が高く、よく売れるベイトリールと比べると専用設計リールなので、どうしても高くなってしまいます。
スコーピオンBFS(シマノ)
実売価格 25,000前後
シマノの大人気スコーピオンシリーズのベイトフィネスモデルです。
上位機種のアルデバランBFSと同じ、「FTB」というブレーキシステム、そしてベイトリールながら、スピニングのようなドラグ音がなる「エキサイティングドラグサウンド」を採用しています。
性能的には、アルデバランと同等で、違いは、重量(アルデバラン:130g、スコーピオン:165g)と使用している素材です。
あと5,000円出せば、軽いアルデバランBFSが買えるので、少しもったいない価格設定ですが、十分な軽さと剛性感、キャストフィールは流石シマノです。
アルファス エア(ダイワ)
実売価格 25,000前後
こちらもダイワの大人気シリーズ、アルファスのベイトフィネスモデルです。
3.5g程度もしっかり投げれます。
ダイワは、ベイトフィネスに関しては、少し先を言ってる感じがします。
ベイトフィネスリールには、キャスト直後から安定して、しっかりブレーキがかかるマグネットブレーキシステムと軽量ボディ、軽量スプール必要です。
最初シマノは、ベイトフィネスモデルも遠心ブレーキで出してましたが、今はFTBというマグネットブレーキを採用しています。
このことからも、元々マグネットブレーキを開発とリールの軽量化をしてきたダイワに利点はあります。
ただし、最近ではほとんど差がないと言っていいレベルです。
このアルファス エアも素晴らしいリールですが、やはりスコーピオンBFSと同様、5,000出せば、上位のSS エアが買えるので、人気としてはイマイチな状態です。
Revo ALC-BF7(アブ)
実売価格 25,000強
軽量、パーミングのしやすさ、マグネットブレーキに関しては、アブも負けてはいません。
このリールも重量141gと軽量で低重心設計でパーミングしやすいです。
ただし、アブは昔から「ちょっとチューニングする前提」的なところがあります。
もちろんこのままでも素晴らしいリールなのですが、ベアリングを変えたり細かなチューニングをすると劇的に化けるのです。
マグネットブレーキの設定も少しピーキーです。
そういったカスタマイズ要素も含めると素晴らしいリールですが、やはり上位機種との価格差がもったいないです。
アブガルシア(Abu Garcia) ベイトリール REVO ALC-BF7 右巻き 2016モデル ソルト対応 軽量コンパクトモデル
3万円台
この価格帯が、各メーカーのベイトフィネスリールの主戦場という感じでしょうか。
下位の機種と実売価格だと5,000円程度しか違わないので、どうせ買うならこちらの価格帯をおすすめします。
アルデバラン BFS(シマノ)
実売価格 30,000円強
シマノで軽量ルアーと言えば、アルデバランです。
そして、その中でもベイトフィネス専用設計が、このアルデバランBFS。
130gとベイトリール最軽量クラスです。
その為が、スコーピオンBFSよりも若干軽いルアーが投げやすいような気がします。
シマノ派の方には、最もおススメできるリールです。
SS エア(ダイワ)
実売価格 30,000円強
2014年発売ですが、いまだに根強い人気があるベイトフィネスリールです。
後継機が出ていないのもありますが、ダイワ派の方にはおススメできるリールです。
アルファス エアよりも、若干軽量ルアーが投げやすいように感じます。
おススメできるリールですが、そろそろ2019年あたりには、後継機が出てもいいのでは。。。と勘ぐってしまいます。
Revo LTX-BF8(アブ)
実売価格 30,000円前後
最軽量の129gという驚異的な軽さのリールです。
性能は素晴らしいですが、やはりひと手間かけないとダイワ、シマノと比べると若干落ちるという感じ。
ただし、カスタマイズをすれば、同等以上の性能を引き出せます。
カスタマイズ好きな人におススメです。
4万円以上
ここのクラスになると、性能はもちろんですが、好みの問題になってきます。
もちろんおススメはできますが、価格とみあっているかは、個人の判断になります。
カルカッタコンクエスト BFS(シマノ)
実売価格 40,000前後
巻物リールと言えば、シルキーな巻き心地のカルカッタコンクエスト。
そのベイトフィネスリールが、カルカッタコンクエストBFSです。
重量は、200gとベイトフィネスリールとしては、重いですが、その分剛性感は、折り紙付きです。
重量を考えると、3g程度のスプーンや小型クランク、ミノー等、巻きもの系ベイトフィネスリールとして扱うのがおすすめです。
スティーズ エアTW(ダイワ)
実売価格 50,000以上
2020年ついにダイワのハイエンドモデルスティーズからベイトフィネスモデルのエアが発売されます。
T3エアが最高のベイトフィネスリールと言われていましたが、発売から日数が経っていて新品を購入することはまず不可能。
中古も状態の割りに高い。
そこでT3エアの後継機を求めている人も多かったんではないでしょうか?
そんな方にもってこいのスティーズエアです。
T3エア同様に2gはもちろん、1gでもキャスト可能なリールのようなので、スピニングの代わりになってしまうかも。。。
番外編
SV ライトリミテッド(ダイワ)
実売価格 40,000強
2018年に発売した、SV ライトリミテッドです。
軽量ルアーのバーサタイルモデルですが、ベイトフィネスにも高次元で対応しているそうです。
ただし、並木さんも「本当に軽いものを投げるなら、エア系のベイトフィネス専用を使ってください!」と言っている通り、オカッパリで1台でベイトフィネスも中量級ルアーもという人向けのリールだと思います。
Piscifun(ピシファン)SAEX ELITE + シャロースプール
実売価格 1万円強
ピシファンという謎のメーカーのリールです。
amazonで見つけて、まだ購入はしてませんが、スペックやレビューを見ると値段の割にかなり良いらしく、どうしても高額になってしまうベイトフィネスリールに風穴を開けれるか見ものです。
金銭的に余裕があるときに購入して、インプレしてみたいと思います。
あとがき
ご覧の通り、2019年は各社ベイトフィネス専用リールを発表していません。
これは、ベイトフィネスの流行りが終わってきている事と専用設計でなくても、SVライトリミテッドやアルデバランMGLなど、スプール径の小さいベイトリールで代用できてしまうようになってきたことが原因だと思います。
このまま、消えていくのか、それとも来年には各社一斉に新製品を出してくるのか分かれ道になりそうですね。