人によってやり方、意見が違うので、ちょこちょこ論争になるノット(結び方)。
その種類も難易度もそれぞれ全く違います。
その為、初心者は、ネットで調べてもあれもこれも出てきて「結局どれが一番いいノットなの?」とわからなくなるもの。
ここでは、バス釣りで覚えておくと便利、しかも簡単なノットを3つ紹介します。
人によっては3つも覚えるの?と思うかもしれませんが、大丈夫です。
どのノットも簡単で、覚えてしまえば、10秒掛からないで結べます。
そして、どのノットも覚える理由があるので、どんなノットがいいのかわからないという方は、参考にしてみてください。
この記事の目次
なぜノットを覚えることが必要?
そもそも何故、ノットを覚える必要があるのでしょうか?
結び方なんて、ほどけなければ何でもいいじゃんと思う人もいるでしょう。
正解です。
ほどけなければ、切れなければ何でもいいのです。
極論、俗にいう「固結び(真結び)」でもいいんです。
固結びも立派なノットです。
ただ、釣りをする上で考えなければいけないのは、ラインの結束強度です。
結束強度とは、ラインを引っ張った時の結び目の強さの事です。
元のラインの強度を示すポンド数(lb)の何%という表現がされます。
元のラインが10lbで結束強度が、10%と低ければ、結び目は1lbラインの強度になります。
ラインは結ぶときの摩擦や結び目による一か所への負荷集中などによって、表記のポンド数と全く同じ強度がでるわけではないのです。
これはあくまで極端な例ですが、10lbラインを使っているのに適当に結んだことによって、実際は1lb(約450g)の結束強度しかないとしたらどうでしょう?
1lb(450g)というと20cm後半~30cm位のバスの重さです。
それを簡単なノットを覚えることで70%、80%の結束強度にあげられるとしたらどうでしょう?
いくら引かない魚と言われるブラックバスでも覚える必要はありそうですよね。
絶対に覚えるべき3つのノット
では実際にどんなノットを覚えればいいのか?
答えは
・ユニノット
・パロマーノット
・ハングズマンノット
です。
それぞれ覚える理由があります。
ユニノット(結束強度 約80%)
どれか1つしか覚えたくない!という人はユニノットだけ覚えてください。
結束強度も比較的高く、なにより汎用性に優れています。
ここでユニノットを上げた理由は、覚えておくと電車結びができるので、PEを使う場合などにリーダーの結束ができるからです。
ユニノットの用途と良いところ
・簡単でそれなりの強度がある
・どんなものでも結び易い
・リーダーも結べる(電車結び)
パロマーノット(結束強度 約90%)
ノリーズの田辺哲男氏も愛用しているパロマーノットです。
10年以上前ですが、ロドリかルアマガのノット特集で「俺はほとんどパロマーノットだよ」と言ってたのを今でも覚えています。
実際に田辺氏の釣りをしている動画を見るとパロマーノットで結んでいるところが映ることもあります。
そんなパロマーノットは、とにかく簡単で速く結べます。
それなのに結束強度がトップクラスに高いのが特徴です。
ただし、輪っかを作ってその輪っかにルアーを通すので、それなりのサイズのルアーだと輪っかを大きく作る必要があります。
それ以外にもトリプルフックのルアーは、フックに輪っかが引っかかったりします。
また、2本分のラインを結ぶ穴に通すので、小さめのフックのアイに通らない事もあります。
その為、パロマーノットは、主にスナップやサルカンなどの金具類を結束するときに使用します。
ユニノットの用途と良いところ
・とにかく簡単、速くて高強度
・スナップやサルカンなどの金具の結束に向いている
ハングズマンノット(結束強度 90%以上)
2004年のBASSマスタークラシックをアジア人として初めて制した、大森貴洋氏。
そんな大森氏が使用しているのが、ハングズマンノットです。
本人が結び方を説明している動画がYoutubeにあるので貼っておきます。
スポンサーであるダイワの公式動画ですので、安心して視聴してください。
動画の中でも「一度も裏切られたことがない」というくらい強度高いノットで、結び方も簡単で速いです。
速く正確に結ぶには、ある程度重みがあるものだとラインが下に引っ張られるのでおすすめです。
ハードルアーやラバージグ、ワームがセットされたフックなどの結束におすすめです。
ハングマンノットの用途と良いところ
・今回紹介した中で一番強度が強い
・ラバージグ、スピナーベイト、チャター、ワームフックなど自重がそれなりにあるものの結束におすすめ
3つのノットの使い分けまとめ
ユニノット | リーダーの結束(電車結び) その他なんでも |
||
---|---|---|---|
パロマーノット | スナップやサルカン等、金具類の結束 | ||
ハングズマンノット | ラバージグ、スピナーベイトなど、ルアーまたはフックに直接結束する場合 |
あとがき
いろいろな種類があり、それぞれの意見があるノット。
今回紹介したのは、どれも簡単、短時間で結べるノットですが、一番いいのは、自分が信頼できるノットです。
是非、実際フィールドで使用してみて、これがいい、こっちの方がいいと試行錯誤してみてください。