メガバスのクランクベイトの名作といえばグリフォンシリーズがありますが、もう一つ代表的なクランクベイトがあります。
それがディープXシリーズ。
100、200、300。。。などレンジ別に発売されていて、国産ルアーメーカーとしてはシステマチッククランクの元祖と言えるんじゃないでしょうか。
特に200はメガバスの社長で生みの親、伊東由樹氏自身もフェイバリットルアーで必ず挙げるほどの超お気に入りルアー。
今回はそんなディープXシリーズの中でも僕の大好きなディープX100をインプレしていきます。(200ではない笑)
この記事の目次
スペック
全長(mm) | 58 | ||
---|---|---|---|
重さ | 3/8oz(約10g) | ||
使い方
使い方といっても基本的にクランクベイトは種類を問わず、ただ巻きかストップ&ゴーです。
シンプルに使うのが1番ポテンシャルを発揮できますが、このシンプルの中にも要素がいっぱいあるんです。
ただ巻き
クランクベイトに限らずハードルアーの1番基本的な使い方です。
投げてただ巻くだけ。
このシンプルで一見簡単な動作が奥義でもあります。
ディープX100に関しては、普通~早巻きでよく使います。
早巻きはルアーがバランスを崩さなければどれだけ早く巻いてもOKです。
バランスを崩すっていうのはまっすぐ泳がなかったり回転したりしちゃう状態。
なのでまっすぐ泳ぐようにトゥルーチューンは必須です。
ディープX100は、シャッドクランクと言える形状なのもあって巻き抵抗が小さめなのでかなり早く巻けます。
普通巻きは、早巻きより遅いくらいの感覚で大丈夫です。
あまり深く考え過ぎないことです。
じゃあどんな時に早巻きでどんな時にゆっくり(普通)に巻くのかというと、ボトムノックしてるかどうかです。
岩などのボトムの起伏などで、たまにボトムに当たる程度、または当たらないとき、所謂中層と言われるときは早巻きです。
逆に少し浅めでボトムにコンタクトしてる時間が長い場合は少しゆっくり目に巻きます。
ボトムノックしてるときに早巻きしすぎると根掛かり回避が難しかったりルアーがボトムから離れすぎて釣りにくくなります。
ストップ&ゴー
こちらも基本中の基本の使い方。
ただ巻きをしてルアーが潜った後に巻くのを止めてルアーを浮かせる。
浮いてきたなーと思ったらまた巻いて潜らせるの繰り返しです。
浮かせることを意識して使うこともありますし、ジャークしたみたいにバー!!と動かしてピタッ!と止める静と動を意識して使うこともあります。
エビパターンなんかの時には水面10cmくらいまでしか潜らせない小刻みなストップ&ゴーが効果的なことも多いです。
いろいろありますが、基本的にはボトムにあたったら止める。
浮いたらまた巻くの繰り返しで大丈夫です。
使う時期
場所にもよりますが、クランクベイトで釣れやすいのは4月前半~11月前半くらいです。
ディープX100お同じだと思ってください。
基本的にバスのハイシーズンであればいつでも釣れます。
時期よりも場所の方が重要です。
使う場所
使う場所はすごく重要です。
とはいっても意識するのは水深くらい。
使う水深は1~2mくらい。
ディープX100はメーカースペック上、MAX2.5m潜ることになってますが、実際には、14~16lbラインで20m前後の距離をキャストして使うと1~1.5mくらいしか潜りません。
2.5mっていうのは多分、細めの10lbラインとかでフルキャストしてとかの潜行深度だと思います。
フロロなのかナイロンなのかPEなのかでも変わってくるのであくまで目安。
そもそもクランクベイトってそんなに遠投して使うルアーじゃないですからね。
ちなみにこの1~1.5mって陸っぱりだと最高に使いやすい潜行深度。
陸っぱりでクランクベイトを使うときって護岸されてるエリアで岸と平行に引くことが多くなりがちですが、岸際って大体1m前後なんですよね。
なので、岸と平行にキャストして岸際にある沈んだ岩やリップラップなどのストラクチャーにあてるにはかなり使いやすいです。
つまり、ディープX100は陸っぱりの巻物だとファーストチョイスにしやすいんです。
僕も初めていく釣り場だとディープX100の出番が多いです。
リザーバー
リザーバーなら岬の先端は外せません。
大小岬はありますが、バスが付きやすくわかりやすいポイントで。
ボトムノックもいいですが、岬の上を早巻きしてくるのも効果的なことがあります。
他にも立ち木に絡めたり、シャローフラットでも有効です。
ただ、リザーバーは基本的に水深が深いのでディープX200や300みたいなディープクランクの方が使いやすいです。
ディープX100を使う必然性は特にないですね。
野池
護岸されているような野池で岸際の水深が1m前後ならディープX100は非常に有効なルアーです。
パイロットルアーとして投げ倒してみてください。
逆にリザーバーっぽい野池なんかは何かカバーやストラクチャーがないとほかのルアーの方が使いやすいことが多いです。
マッディーシャロー
ディープX100のメインフィールドと言ってもいいのがマッディーシャロー。
関東でいうと霞ヶ浦や北浦、牛久沼や印旛沼がそうです。
特に霞ヶ浦や北浦水系は護岸されている場所が多く、岸際は1m前後。
浅い場所は、グリフォンSRなどのもう少し浅いレンジを泳ぐルアーを使えば1日クランクベイトを巻き倒せます。
バス釣り初心者なら下手にワームで1か所で粘るよりもいろいろポイントを移動しながら、クランクベイトだけひたすら投げてる方が釣れる可能性は高いと思います。
スピナーベイトでもいいですけどね。
川
川の場合は、常陸利根川や遠賀川みたいにしっかりした護岸ポイントがあって流れも緩やかならマッディーシャローと同じ使い方でOKです。
流れが速い川だと引き抵抗が強いクランクベイトはそもそもあまり向きません。
とはいえテトラが入っていたりすると流れが緩やかなポイントもあるのでそういった場所で使っていくといいです。
グリフォンとの使い分け
同じくメガバスの人気で釣れるクランクベイトのグリフォン。
グリフォンのインプレはこちら↓
このグリフォンとディープX100はどう使い分けたらいいか?
僕は水深とキャスト距離できる距離で使い分けてます。
まずは14lbラインを使ったときのルアー潜行深度ですが、
グリフォンSR → 60~80cm
グリフォンMR → 1m~1.2m
ディープX100 → 1m~1.5m
こんな感じです。
正確に測ったわけではないので感覚的な話だと思ってください。
グリフォンSRを使うときはシンプルです。
水深が60cm前後しかないとき。
基本はこれだけ。
問題はグリフォンMRとディープX100の使いわけ。
サイズは多少違いますがそこまでの差はありません。
スペック上は似たような潜行深度の2つのルアーですが、特徴が異なります。
ディープX100はシャッドライクな見た目で長めのリップ。
なのでシャッドみたいに角度をつけて急潜行していきます。
対して、グリフォンMRはディープX100と比べると平行に近い姿勢でなだらかに潜っていきます。
つまり同じ距離のキャストをして巻いてきても最大潜行深度に達するのはディープX100の方が速いんです。
この特徴を生かしていくと。
キャスト距離が5~10mくらいしか取れないけどバスがいるレンジに素早く潜らせたいときは、ディープX100
具体的には水門の中や角、細い水路など、ショートキャストで攻めるような場所。
逆にしっかりキャストできてどこにバスがいるかわからないときのパイロットルアー的な使い方の時はグリフォンでもディープX100でもどちらでも。
後はグリフォンの何かに当たった時に跳ねるアクションが効くのか、ディープX100みたいにしっかりボトム小突き続けるタイプがいいのかその時の状況次第です。
おすすめタックル
ML~Mクラスのロッドが使いやすいです。
同じメガバスでいうとF3~F4くらす。
鉄板どころでいうとF4-66あたりですかね。
ラインは、ナイロンでもフロロでも好きな方をで。
ただ、フロロの方がラインの重さで深く潜るので実際の潜行深度などは上記と異なります。
太さは12~16lbあたりが使いやすいです。
20lbにしたから泳がないとか動きが悪くなるようなルアーじゃないのでこちらもお好きなポンド数を使ってください。
あとがき
とにかく扱いやすいクランクベイトです。
見た目が美しく、いかにも釣れそう。
早く巻いてもゆっくり巻いてもしっかり泳ぐ。
ロールが強めでスレたフィールドでもよく釣れる。
間違いなく、日本メーカーの名作クランクベイトの1つです。
グリフォンと同じでただ巻くだけで釣れちゃうルアーなので、ぜひ使ってみてください。